脳腫瘍を患った僕

小脳血管芽腫という 稀な腫瘍を患いました。闘病記を綴っていこうと思います。誰かの力になれれば幸いです。

【旅立ったあなたへ】

今日は姉の話をさせてください。


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僕には3つ歳上の姉がいました。

真面目で頭が良く、とても尊敬でき、お人好しな性格。

そして仕事は、臨床検査技師をしていました。

姉も32歳のころに病気を患い

姉の場合はスキルス性胃癌という

5年生存率がかなり低い癌を患ってしまいました。

約1年半の闘病の末3年前の今日

天へと旅立ちました…

職場で自分の細胞を見た時には

患者さんの細胞を見ているかのようだったと言っていました。

とてもショックだったに違いありません。

抗がん剤を投与し始めの頃は

病気というのは間違いなんじゃないか?と思うぐらいに元気で

旅行に行きたいと言い

韓国のロッテワールドへ行き

絶叫マシーンに乗って、ウィッグ(かつら)を飛ばし無くしてしまい

結局、変な帽子をかぶって帰国するというような面白ハプニングを起こしたりと、とてもパワフルな姉でした。

姉は沖縄に嫁いでいたので

中々頻繁に会いに行くことが出来ず

抗がん剤治療が始まってから3度目に会ったときには

ガリガリに痩せ骨と皮の状態になっていて

誰なのかもわからなくなっていました…

それでもフラフラしながらも手すり等を使わずに階段を登ったり

出来ることは自分でする!と とても強い人でした。


僕は、何もしてあげられない自分がとても腹立たしく

ネットで癌に効くというドリンクのようなものをみつけ

よく考えれば詐欺であろうと分かるような物をすすめる始末。
※病気の方を狙った詐欺が増えているので注意!

しかし姉は 家族がそばに居てくれればそれだけで良いと言ってくれました。

今になって ようやく姉が言っていた言葉の意味が理解出来ました。

家族がそばにいてくれるだけで心強く 頑張ろうという気になれる!

もしも今僕が1人だったとしたら

頑張る気力は起きないでしょう。

姉が最後の時

旦那さんを見つめながら必死で何かを伝えようとしていました。

最初の一文字だけが聞き取れ

『あ…』と言いながら息をひきとりました。

『ありがとう』と伝えたかったのだと思います。

僕も命が危なかった時があり

その時に思った事は

妻に対して❲ありがとう❳と伝えたい!伝えないといけない!と強く思いました。

しかし声が出ませんでした…


姉のお墓は沖縄にあり

本当は今日お墓参りに行きたかったのですが

病院に掛け合ってみましたが行かせてもらえませんでした。

だからここで言わせてください!


姉へ

家族の大切さや色んな事に気付かせてくれて有難う。

病気になり記憶が少し欠けてしまったけど あなたから学んだ事だけは絶対に忘れはしません!

そしてあなたの宝物である

あの子達の成長を見守れるよう

リハビリを頑張り復活してみせます!

そっちから見守っとってよ(^^)v


それではまた!

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